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人間保護色論

大好きな美輪明宏さんの、「人生ノート」。第一章の中に、人間保護色論というものがありました。
彼のファンの方なら恐らく説明する必要もないでしょう。いくつかの本に同じようなことが載っていますから。

なんでもカメレオンなんかの動物と同じように、人間も保護色の動物だと。


「人生ノート」p33
...それはその人の住んでるインテリアとか、身の周りに置いて、しょっちゅう使っている小物とか読んでる本とか、喋っている話の内容とか聞いてる音楽、それが全部そのまま出ているんです。それがそのまま見えない膜になって、その人を包んでいる。見えない十二単のように包んで、その人を囲んでるんです。...いい本を読んで、質のいい音楽を聴く。そして美術館に行ったり博物館に行って、いい文化をふだんから仕入れていると、その人となりがそのまま出てくるんです...

私が説明するよりも説得力があると思ったので抜粋しましたが(笑)本当にそのとおりだと思いませんか?汚い部屋で生活している人が、きれいにお化粧して高級バックを持っていても、なんとなくだらしない印象を受けて拭い去れないなんてこと、ありません?
きっと結局は、プライベートなんて隠していても、形を変えて他人の目に映っているものなんでしょう。するどい人は世の中多いですから、そういう人は気づいていまうのかも。


この理論に触発され、好きで始めた部屋作りにもますます熱が入っています。
灰色の混じった、きれいな水色のサテン生地を買ってカバーを縫い、パイプ足の味気ないテーブルをきれいにしました。すっきり見えるように、ギャザーなどは寄せずに、すとんと下ろして。
裾には、金色のブレードと水色のチュールレースがあります。

布団に入ったときにすぐ隣にこれがあります。
きれいな青色が目の前にあると落ち着いて休めるような気がします。連日、眠り過ぎてしまうのはこのせいかも?息子のほうが早起きなんです(笑)



 読書の記録
・三木清「語られざる哲学」
・三木清「哲学入門」
・マックスウェーバー「社会学の根本概念」
・林望「知的生活の方法」
・佐藤絵子「フランス人の心地よいインテリア生活」
・美輪明宏「人生ノート」

by ririkotomato | 2009-07-11 15:43 | 日記

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